読書という言葉が指すのは、どこからどこまででしょうか。
本の頁を開いて、文字を目で追い、小説であればその世界に思いを馳せて、その本を再び閉じるまででしょうか。それとも、ふと本から顔を上げて窓の外を眺めたり、あらかじめ淹れておいたお茶を口に含むのも、読書の一部と言えるでしょうか。
私たちは「読書旅行」という一泊二日の旅を通して、読書という言葉をもっと大きく、押し広げます。
行き先は伊豆・修善寺。1日目の夜には、川端康成の名作『伊豆の踊子』の読書会を開きます。その会の前に、同作の書き出しの地である修善寺温泉場を出発して、印象的な場面の舞台になっている旧天城トンネルを訪れます。トンネルまでは、それなりに時間のかかる山道を自らの足で登ります。
あなたの住まいから修善寺駅までの距離、温泉場からトンネルまでの距離、水の音と鳥の声を聞きながら歩く朝の散歩の距離。そして、現代を生きるあなたから『伊豆の踊子』の時代までの距離。それらの距離を感じながら、文学作品を味わい尽くす旅行です。
当日集まった読書好きと、伊豆の地元の人たちと一緒に、新しい読書の旅に出かけませんか。
お好きな時間、お好みの交通手段で修善寺へ。
前日入り、寄り道も自由です。
集合前に腹ごしらえ。
集合時間まで温泉場を歩いて、気になるお店に入るのもいいかも。
『伊豆の踊子』の舞台である旧天城トンネルに向かいます。20~30分のゆるやかな山道。自然に囲まれ、文学のなかの実際の距離を感じます。
参加者どうしが初めて時間を共有します。
地元の人に愛されている静かなお店で、美味しい夕飯をいただきます。
夕飯前に温泉に浸かって汗を流すのも、気持ちがいいです。
川端康成『伊豆の踊子』を読んで、おしゃべり。実際にトンネルを訪れたからこそ、見えるものがありそうです。
未読の方も大歓迎。すべての人に開かれた読書会です。
おひとり1冊「お供本」としてお持ちいただいた本を、表紙を隠して交換します。この夜お預かりした本が、翌朝、他の方の手に渡ります。
本と人との一期一会を、ささやかながらお手伝いします。
夜は思い思いに。
素泊まりの方は近くのお店で朝食をとることができます。
地元の食材をつかった美味しいお弁当をご用意します。
1日目にお預かりした「旅のお供本」をお渡しします。
伊豆の自然を感じることができたり、文学、読書と相性のよいアクティビティへ。
いずれも地元の方の協力による一押しのプログラムです。
修善寺での時間をじっくりお過ごしください。
伊豆に流れる時間に、ゆっくり向き合いたい方にお薦めです。 普段から写経の会を開いている方がやさしく案内してくれます。
練り香をつくるワークショップです。旅から戻った後、自分でつくった香りに包まれて本を読むことも。
他のアクティビティよりも、ゆっくり時間をかけて和紙漉き。伝統の手仕事を体験していただけます。
合間の時間に、タイプライターで手紙を書くことができます。 主催者・本屋フォッグのネットラジオ収録も行うので、飛び入り出演も歓迎。
ツアー代金のお知らせ・お申し込みまでは、今しばらくお待ちください。只今、関係各所との最終調整中です。近日中に掲載予定です。※1人参加追加料金なし
下記フォーム、または、メール(本屋フォッグ宛 担当・飯村)にて受け付けております。※メールでのお問い合わせは、件名に「読書旅行について」と記入してください。