数年前の夏、気になる料理の記事を見つけました。それは「発酵ささげ(中国語:酸豆角)が美味しい!」というもの。中国の西南地方で作られる漬物で、ひき肉と炒めるとご飯がとまらないほど美味しいのだとか。
食べてみたい!と早速作り方を調べましたが、肝心の「ささげ」が手に入りません。莢が50センチにもなるインゲンのような野菜です。仕方がないので、畑で育てることにしました。ホームセンターで「十六ささげ」の種を発見。6月、支柱とネットを立てて植え付けると、8月にはたくさんのささげがぶら下がりました。
収穫したささげを塩水とスパイスに漬け込むと、1週間から1か月ほどで発酵が進み、爽やかな酸味が出てきます。
ひき肉と炒めれば、「発酵ささげとひき肉の炒めもの」の完成です。うーん、これは噂どおりの美味しさ!ささげの酸っぱさと旨味がたまりません。
今年も無事にささげが育ち、食卓にのぼりました。猛暑の中、畑仕事をがんばってよかった。来年もまた、この味に再会できますように。
