最近、または、いつだかに読んだ本 #08

このコーナーでは、修善寺に住む人や、修善寺に関わりのある人々による書籍紹介を掲載していきます。身近な人々がどんな本を読んで、何を思い、感じているのか、少しのぞいてみましょう。

『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』

川内 有緒 (集英社インターナショナル)

全盲でありながら年に何十回も美術館に通う白鳥さん。「白鳥さんと作品を見ると本当に楽しいよ。今度一緒に行こうよ」と友人に誘われて 色々な疑問を抱きつつ美術館へ出かけてアートを巡る旅が始まった。

目の見えない人とアートを見るってどういうこと?超能力者か?読んでみると新しい世界が見えてくるはずです。絵画や仏像、現代美術など様々な美術を前にした会話の中からアートの意味や生きる意味まで考えさせられる面白い一冊です。

紹介者:あなぐまさん
修善寺在住。針仕事と庭仕事、料理が好き。

『フィフティ・ピープル』

チョン・セラン(亜紀書房)

場人物50人の群像劇、多様な人生が描かれます。

頭の中で相関図を作りながら読み進めていくと、ある一点のつながりが明らかになります。人の数だけ物語があり、静かに交差していく様子をドキドキしながら眺めました。

伊豆に住んでいると、知り合った方が友人の友人なんてことがよくあり、世間は狭いなと感じることがあります。なんでもない日常生活も、切り取り方によってはドラマティックなものになるのかもしれません。

紹介者:ヒナオ
焼津出身、中伊豆在住。伊豆に引っ越してから、たくさんの美味しいものに出会ってしまいました。

『クリスマスの思い出』

トルーマン・カポーティ(文藝春秋)

トルーマン・カポーティ『クリスマスの思い出』は、ケーキ作りや贈り物の準備に胸を躍らせる、にぎやかなクリスマスの情景から始まります。

とりわけクリスマスを思いっきり楽しむアメリカの風俗や文化に触れることが出来ます。その一方で、楽しいクリスマスの準備の向こう側には、子ども時代の孤独や別れの予感が静かに潜んでいます。クリスマスの時期になると思い出す、甘さと切なさが同居する、冬に読みたい一編です。

紹介者:まくら文庫
修善寺温泉入り口の週末だけオープンするブックカフェ。小説、洋書を中心に蔵書。オリジナルの文庫やZINEを発行する創作活動も行っている。
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☎ 090-3307-8232
OPEN 10:00-15:00(土・日営業)
修禅寺から徒歩10分
Instagram @makurabunko
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修善寺温泉・住民発のローカル文芸マガジン『湯文好日』編集部です。様々な文芸作品を通じ、 季節や時代を超えて、 修善寺温泉を楽しんでいただけるようなコンテンツを発信しています。

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